それにしても。最近の月さんのモテようと言ったら……親友の私が嫉妬してしまう程で。
私の月なのに! なんて言っちゃったら星くんは「俺のだから」って言うのかな。
どうすれば2人は仲直りするんだろう……。
星くんの思ってることを話せるならそれが一番良いんだろうけど、星くん本人がそうさせないと思うから。
どうしよっかな……うーん…。
「うーーーん………」
「何悩んでんの?」
「んー2人をどうやって…って、ひ、月!?」
「「驚きすぎ」」
「だっ、だって…!」
月と那くん2人に同時に突っ込まれた私は月が戻ってきたことにあたふた。もう一つあたふたしてしまったのは、星くんが口を開く様子がないから。
本当に何も言うことはないって感じで……。
これじゃあ仲直りなんて程遠いかな…。 そう思っていた時、月は一歩星くんに近付いた。
「ねぇ、星」
「……ん?」
「私がバイトするの、そんなに嫌?」
――えっ…。 星くん、"イヤだ"って言ったの? あの星くんが?