「さーやー! ふーゆー! ごはーん!!」
「「……ナイスタイミング…」」
ものすごく良いタイミングで夕飯だなんて、流石那くんです。
もうなんだか全てが那くんのお陰なんじゃないかな?なんて思えてくるから不思議でたまらない。
でも、那くんだから。
大好きな大好きな那くんだからきっとありえるんだと思う。
私だけが感じ取れる魔法なのかな? それとも那くんが私だけに分かるようにしてるのかな?
「ふっ。 幸、顔ニヤけすぎ」
「ほぇっ!?」
無意識だった私の顔を指摘した後は楽しそうに笑う那くん。
………そんなこと言ったって、那くんのせいなんだからね…。
なんて、当の本人は全く気付いてなさそうだから言っても仕方ないけど。
「恵さん、ご飯なに?」
「那の好きなハンバーグ〜!」
「え、ラッキ」
嬉しそうな顔で小さくガッツポーズをする那くんが可愛くて。本当に私、この人が大好きだなーなんて改めて感じたりして。
「那くん那くん!」
「んっ?」
「今日から改めて、よろしくお願いしますっ!」
「ははっ! 俺も、よろしくお願いします」
始まった大好きな君との同居生活1日目。
―――これから私たち、どうなるのかな…?
.