ただ聞いただけでは意味の分からないセリフを言いながらイスから立ち上がったオレは、机を迂回して甘木先輩の元へ。


キョトンとした瞳でイスに座ったままオレを見上げる先輩を、横からギュッと抱きしめた。


「ヤキモチ妬かせちゃってすみません先輩。だけど楪は知っての通りリエイとラブラブだし、疚しい事は一切無かったので。オレが好きなのは甘木先輩だけです」


「っ!?//////あっ、えっ、ええっ!?」


オレの腕の中で、甘木先輩も顔を赤くして狼狽える。


まるでイチゴやリンゴの如く赤く熟している先輩に、心の中で欲望のヘビが頭を上げた。