「にしてもさー、男子って本当に大人しい子が好きなんだねー。」 その日の夜、姉である美晴の部屋で愚痴タイム。 お姉ちゃんは心底迷惑そうな、呆れたような顔をする。 「あのねぇ、全員が全員そういうわけじゃないから。 確かに、あんたは大人しくし始めてモテるようになったからそう思うかもしれないけどね。 前のあんたがあまりに女子力がなさすぎたから、モテなかったの。 それに、容姿も良いんだからモテて当然。 だって可愛くなる努力したんでしょ? でもね、無理してるんなら意味ないんじゃない?」