「あ、美月戻ってきた!」


「で、今日も告白だった?」


教室に戻る、徳山 香菜(トクヤマカナ)と、大家 雫(オオイエシズク)が私にそう言う。


机の上にはまだ食べられていない昼食があった。


「うん…あ、ごめんね、先に食べててもらえば良かったね。」


「ううん、私たちが美月を待ちたかっただけだし!」


「そ、皆でそろって食べなきゃ。」


そんな嬉しいことを言ってくれる香菜と雫。


この二人は入学したときからずっと一緒にいる。