「本当?約束だよ?」


ここまで腹が立っていても笑顔を崩さない私は天女だろうか。


「裕司ー、今日どこいきたい?」


「愛達が決めて良い~?」


「おう、今行く!じゃ、またな。」


ぽんっと私の頭に手を置き、裕司は大きな輪へ走っていく。


それを見て、裕司の手の余韻を吹き飛ばしたくなった。


彼女である私より、友達の…しかも女つきの方を取るのか。


そう思うと腹が立って仕方がない。


これを世の中では嫉妬と言うのだろうか。


そんなことを考えてあるいていたら、誰かにぶつかってしまった。