私が振られたというのは次の日には学校中に広まっていた。
誰が広めたかは知らない。
だけど、目立つ存在だった私は、男子から冷やかされた。
いや、馬鹿にされた。
「お前、あいつにコクったんだってな!」
「よくそんなことできるよなー!
男のくせに!」
そいつらは私と喧嘩したことのあるやつばかり。
普段の私なら何も思わなかったか、怒ってまた喧嘩をしただろう。
でも、振られたばかりの私に、その言葉は深く刺さった。
「ま、あいつじゃなくても俺らでも断るな。」
ニヤニヤしながら言う男子達。
負けず嫌いな私にとってそれは物凄く屈辱で、見返してやろうと思った。
私を笑ったあいつらを…


