ルルルル…

―やっば!!



あたし濱地愛花、15歳!
この度無事高校に
入学しました…というか
入学しに行きます!!


だけど
初日から寝坊して、
今こんなスピード(マッハ並)で階段を駆け登ってます……;;

(起こしてよ、おかん!!)



そして
あと3段で
階段を登りきるってところで、聞こえたあのベルの音……;

「間に合うか、あたしぃぃぃぃ……!!!!」

思わず口に出てしまった、心の声……;;
恥ずかしいけど、
いまはそんなこと
かまってられない!!

なんたってあたしは
自分との闘いをしてるんだから!!←馬鹿

そしてホームが見え、
どうやらもうドアが
閉まっているようで……;;


「ちょおっと、
待てぇぇぇ!!!!!!」


―うん、わかってるよ、あたしは馬鹿です。
普通、こんな声出さないよね、普通ね。


びっくりしているであろう、回りの大人達。
―あぁ……もぉどおにでもなれ……

涙目で恐る恐る
車両を見ると、
閉まっていたはずのドアが、……
「……開いてる…??」

思わず零れた言葉。