「なに、これ……」


唐突すぎて頭がついていかない。

どうしよう。どうしよう。どうしよう。


立ちすくむことしか出来なかった。

壊れていく町をただ、見ていた。

『自然』を使って『自然』を壊す。

『自然』を使って『人』を壊す。

そんなことがあっていいはずがない。

そんなことがあってたまるもんか。


「意味、わかんない……」


いつの間にかぽろぽろと涙を零していた。

町中から悲鳴が聞こえる。


「助けてッ…!!!誰かああああああぁぁああああ!!!!!!」

「うぇぇえ……おかあさん、おかあさっ」

「どういうことだよ…なにがどうなってっ、うぐっ…ぅ……」