霧山:『なんか、なごちゃんと一緒にいると、高校ん時に戻ったみたいやね』

和柚:「そうだね、、、」
「戻れたらいいのに、、。」

なごちゃんが、ボソッと言った言葉は
俺の頭の中で繰り返されていた。


なんでだろう。
なんでそんなに戻りたいんだろ。


霧山:『なごちゃん、、、?』


まぁいいや。
いま、なごちゃんと喋っている
この時間が楽しいし。



和柚:「ん?どしたの亮斗くん?」

霧山:『ううん、何でもない。』

和柚:「そっか。」
「それ、何飲んでるの??」
「お酒?」

霧山:『ちゃうよ。』
『オレンジジュース。』
『俺、明日早くてさ。』

和柚:「そうなんだ、、、。」

霧山:『ん?どしたん?』
『そんな暗い顔して?』

和柚:「いや、、別に、、!」
「なんでもないよ!!」

霧山:『嘘やろ?』
『ほんまは寂しいんやろ?』

気づいてるのかなぁ、、。
俺の気持ち。



和柚:「うるさい、、、。」



このまま一緒にいたい。
ずっと、ずっと、一緒に。


和柚:「ねぇ、亮斗くん。」

霧山:『ん?』

和柚:「寂しい、、、、。」

霧山:『ええ子や。』




とりあえず、2人で抜け出した。





出口にいるアイツに気付かずに。