神木:「もしもーし?」
「亮斗くーん!?」
霧山:『はいはーい!』
『亮斗ですよー!』
神木:「亮斗くん、お誕生日おめでとう!!」
霧山:『お!ありがとう!!』
『神ちゃんが最初やで!!』
神木:「ほんま??」
「なんか、嬉しいわ!!」
霧山:『おん!俺も嬉しいわ!、、、』
嘘。嘘をついた。
本当はなごちゃんがよかった。
なごちゃんに言って欲しかった。
誰よりも先に。
もしもなごちゃんだったら、、、。
絶対可愛いんだろうな、、、。
胸が飛び出すくらい
ドキドキするんだろうなぁ、、、。
神木:「、、、も!し!も!し!」
「亮斗くーん!!!」
「聞こえてますかーーー!?」
霧山:『、、、あ!ごめん!!』
神木:「大丈夫?」
霧山:『うん、大丈夫やで、、、』
神木:「なんか、忙しそうやから、また電話するわ!!」
霧山:『ごめんなぁ、、、』
『ありがとう、、!』
神木:「うん!またねー!」
霧山:『はーい、ばいばーい!!』
思わず、
なごちゃんのことを考えてしまった。
神ちゃんに
悪いことしちゃったなぁ、、、。
みんなは知らないからいっか、、!
あ、会社行かないと!!
時計はまだ、7時45分。
『今日は早めに行くか、、、、。』
薄いジャケットを羽織り、
少し、泥で汚れた靴を履いた。


