外から、優しい蝉の声が聞こえる。 窓を開けて、天を見上げた。 夜空の向こうに君の顔があった。 やっぱり好きなんだ。 なごちゃんのこと。 俺にはなごちゃんが必要なんだ。 やっと気付いたこの気持ちは、 胸の中で暴れだして、 なごちゃんのことを考えずには いられなかった。