俺たちは店を出て、
タクシーに乗って向かっていた。



ラブホ街の近くで降ろしてもらい
歩き出す。


「場所、わかるのか?」
俺が聞くと、


「もちろん、リサーチ済み」
と親指を立ててドヤ顔をしていた。



行く気満々だったんだな。
そう思うと笑えてきた。

健気なんだなあ。
俺も見習わないと…





「あ、ここだよ!」
目的地に着いたらしい。



中に入り、部屋を選ぶ。
でも結構有名みたいで
なかなか空いてる部屋がなかった。



「あ、あった!」
やっと一部屋空きを見つけたので、
ボタンを押そうと
香林が手を伸ばしたら、



「ごめんなさい。」
隣の人もその部屋のボタンを押そうとしてたらしく、手が当たったみたいだ。




俺も謝って隣のやつを見ると

は?なんだよ、それ。


「な、菜奈。」

「……瑛斗?な、んで。」