『フッ。あんな子産んだ覚えもないし、育てた記憶もないわよ。』


『遥斗、ダメだよ。こんなクズでも、一応女だからね。むしろ性別間違えて産まれてきたんじゃないかな?』


『稚己は生きてんの?』


『さぁ。見てきたら?さっさと死んでくれた方が私的にはいいんだけど。』



俺はさっき録音していた会話を刑事さんたちに聞かせると、刑事さんたちは驚いたというように目を見開いた。



「あんたねぇ!!!」


稚己ちゃんの親が俺に向かって手を振り上げたが、刑事さんたちによって、取り押さえられた。



ごめんね、稚己ちゃん。



余計なことしちゃったかな。



ふぅーっと息を吐き、立ち去ろうとすると



「あ、待ちなさい!君、もう少し話を聞かせてくれるかな?」



だと思ったよ…。



でも稚己ちゃんの為に…親友の為に頑張るか。



「いいですよ。」


俺は刑事さんたちと一緒に、病院を後にした。