目を覚ませば、私は部屋にいた。
床に倒れた体を起こすと、直ぐに気づいた。
部屋の物がぐちゃぐちゃになってること。
お父さん、お母さんの写真は全て叩き割られていた。
こんな状況でも私のお腹は呑気な音をあげる。
「お…か、すい…。」
うまく声が出ない。
私は空腹を埋めようと、ドアノブに手を掛けたがびくともしない。
なんで…。
私はその場にへたり込み、静かに泣いた。
久しぶりの涙。
もぅ嫌だ。
死のう。
きっとこの世界に私は生きてちゃダメなんだ。
きっと…来世では…。
私は3階の窓から身を投げた。
すぐ近くで聞こえる私を呼ぶ声。
懐かしいな…。
遥…斗。
私はそのまま意識を手放した。