いつも買い物は私1人で行ってるのに…。
やっぱり遥斗は変わった。
でも遥斗からしたら私も変わったらしい。
表情が豊かになったって言われた。
「わかった。」
玄関に座って待っていると、無地のオシャレな半袖に黒のジーパンをはいた遥斗がズンズンと私の所まできた。
「どう?」
「カッコイイ。」
私がそう言うと、驚いた顔を一瞬見せて私の手を引く。
首元で揺れるネックレスを目で追っていると、不意な視線に目線を上げる。
「ん?どうしたの?」
「別に。」
それだけ言うと、またズンズンと足を運ばせる。
でも私は手を引かれて居るため、早足の遥斗に引きづられていると言う言い方のが正しい。
やっぱり遥斗は変。
触らない約束なのに、簡単に破っちゃってる。