稚己side




遥斗のお家に来て1ヵ月が経ち、8月に突入。




暑さも更に暑くなり、私達の関係も…なんだか複雑に…。



今日だってほら…。




「買い物いってくるね!」




「待って。」




私が買い物に行こうとすると、呼び止められて服装チェック…。




「ダメ。」



「なにが…?」



「そもそも近くのスーパー行くだけなのに、そんな格好しなくてもいい。化粧も必要ない。」



今日の服装はカラフルなフワフワワンピース。



化粧は遥斗のお姉さん…香織さんに、使わないからと分けて貰った分ね頑張って練習した。




「あ、それなら大丈夫だよ。今日はデパートまで行くから。」




「は?ダメに決まってるだろ。」




「でも今日はデパートの地下のお店でお肉が安くて…他にも色々…」



チラシを見せながらそう言うと、呆れたようにため息を着いた。




「じゃぁちょっと待ってて。俺も行くから。」