「結構喋れるんだ。」
昨日は警戒心丸出しで、全然お話してなかった。
でも安全な人って気づいたから…。
「喋れます。」
でも基本人と関わって来なかったから…正直そんなに話すのは得意ではない。
「ふ〜ん?てゆか、気を使わないって言ったの覚えてる?」
「覚えてます。」
頑張ってるんだけど…。
何がダメなのかすら、私にはわからない。
「敬語やめよ?あと、遥斗でいいから。」
なるほど…。
気を使わないのは敬語を使わず名前も呼び捨てするってことか…。
家でも気を使って育って来た私は、それが普通だと思っていた。
「分かりまっ…分かった。遥斗。」
そう言うと遥斗は、大きく伸びた。
「今日は晴れてるな〜。」
そう言われ、私はコクリと頷いた。