俺がそう言うと稚己は頷いた。
俺の部屋は1LDKの割に、凄く広々としている。
稚己を部屋に案内すると、稚己はお礼を言うように深々と頭を下げた。
「ちなみに俺も同じ部屋だから。」
訳が分からない。と言う表情の稚己に説明すると…
稚己はワタワタと暴れる訳でもなく…
ビックリして大声を出すわけでもなく…
ただ俺の目をずっと見据えて来た。
「嫌?」
俺がそう聞くと、もちろんフルフルと首をふる。
まぁまだ一日目だし…気は使うよね。
俺はベットに入り『おいで』と手招きをすると、無言で僕の居るベットまで来た。
布団をトントンと叩くと、稚己はその場所に寝転ぶ。
こうして触れ合ってしまうのは不可抗力。
寝ている間のことなんて、誰もわかりゃしない。
稚己が眠りに着くと、俺は稚己を抱きしめて眠りについた。
正直、なんで俺が稚己を抱きしめたかなんて…俺が1番知りたい。