直人と一緒に道を歩く。
直人と一緒にラーメン屋さんに入った。
そこは昔よく行ったラーメン屋さんだ。

「おじさーん!味噌ラーメン大盛り2つ!」
私が何を食べるか聞かず、注文した直人。
10分くらいしてラーメンが運ばれた。

「ほら、食えよ」
「こんなに食べれない…」
「いや、食え。お前、最近痩せすぎ。あの先輩のために無理なダイエットでもしたんだろ?だから…」

バレてんだ…。
直人には嘘つけないや…。

「いただきまーす!」
私はニンニクをラーメンに入れて、トッピングでたくさんのったもやしやニラを食べた。
無我夢中で食べた。
懐かしい味で涙が出そうだった。

「ふぅ、ご馳走さま」
「お前、早すぎ」
「直人が遅いの」

直人より早くラーメンを食べ終わった自分が少し恥ずかしい。
でも、幼馴染だし。
遠慮なんてしなくたって…。
幼馴染かぁ…。
それは友達より深くて、恋人より浅い関係。
気づいたら、直人といるのが当たり前で、楽しくて。

「ご馳走さま。行くぞ」
「うん」
「奢るから」
「え?なんで」
「別に」

気を遣ってくれてるんだ。
そう思って、少し嬉しかったけど、虚しく感じた。