このひとは、わたしをしっている。

わたしはどうしてここにいるの?
わたしはどこからきたの?
わたしはどうしたらいいの?

おとこのひとに、ききたいことが
やまのようにあふれでてくる。

でもなかなかまとまらないままで、
わたしはだまりこくっていた。

「・・・えっと、セナ。母さん呼んでくるから。
ちょっと座って待ってて。」

おとこのひとは、そういって
おへやからでていってしまった。