「セナ!待って!大丈夫だから、ここ俺ん家だから!!」

おとこのひとのふというでが、
わたしのからだにまきついた。
やだ、はなして、こわい!

「やぁあああ!はなして!!やめて!!」

わたしはたくさんあばれているのに、
なかなかうでがはなれない。

「セナ!セナ!セナ!大丈夫だから!!」

おとこのひとのうでが、
さらにつよくまきついた。

もう、わたしじゃ、はなせない。
だめだ、つかまっちゃった。
わたし、どうされるんだろう
こわい、こわい、こわい!!