桜川さん、今日、一緒にごはんいかない?

ん?なんだろ?仕事の話でもあるのかな?と思い深く考えず、はい大丈夫ですと言った、その日、私は水上さんの本当の姿を知った。

だが、それが人生の分かれ目であったことに、まだその時は知る由もなかった。


PM18時


水上さんが、よく使っているという、カジュアルイタリアンのお店へやってきた。

水上さんは一足先に店へやってきていた。

お疲れ様、桜川さん、今日は突然誘ってごめんね。他に用事とかあったりした?

いえ、大丈夫でしたよ。

良かった、じゃあ、とりあえず乾杯しようか。

はい、お疲れ様でした。

チャリン と2人のワイングラスの音が響いた。