「かずき~!頑張って!」

クラスの女子たちにそう言われた。

「おう!」


応援にこたえたくて、シュートを決めた。

「シュートかっけー!!!」

やっぱりサッカーは好きだ。自分が蹴ったボールが入ると特に思う。俺にとってサッカーはなくてはならないものなんだ。

ズキッ

「やべっ...。」

頑張りすぎたせいで、足に激痛がはしる。


サッカーは俺にとってなくてはならないもの。でもそれは俺にとって辛く、苦しくなるもの。


こんな風に思ったのは初めてだった。