「今まで、ありがとうございました。みんなとサッカーできてほんとによかった。」


担当医から、リハビリを続けても、もうサッカーができないと聞いて、俺は…



3歳から続けてきたサッカー教室をやめた。


「何でだよ…なんで和輝がサッカーできねぇんだよ。あんなに頑張ってたのに…」



陵が悔しそうにつぶやいた。

「俺だって、嘘だって思いたい。けど、こんなことで立ち止まるのも俺らしくないじゃん」



「和輝…」





「辞めても、俺らは友達だろ?」



「祐希先輩…もちろんです!」


「みんな、本当にありがとな」





明日からも前を向いて歩ける、そんな気がした。