『美山さーん、美山柚月さん。』

病院の待合室で待っていると、名前を呼ばれた。

「柚月、行くわよ。」

「うん。」

診察室まではそんなに遠くないのに、何故か足どりが重い。


もう、面倒だし、怖いし...。


早く終わらないかな...。