「おみあげ、なに買う?」

和輝が話しかけてくる。


「んー、陽愛ちゃんとかにはクッキーがいいかなー。」

「そうだね。」

「あと、お母さんは...」

「ぷっ。」

「え?」

「柚月、自分以外の人にあげるおみあげばっかじゃん。」

そう言われてみれば、そうかもしれない。

かごがお菓子類で溢れている。


「柚月は?なにかほしいものある?」


私?


「私はー...」