「...んー...わっ?!」

先輩が起きたみたい。



「おはようございます、先輩。」

「ごめん、柚月ちゃん、寝てた。」

「いえ、こちらこそご迷惑をかけてしまって...。」

「全然そんなことないよ。あ!でも!」


「なんでしょうか?」


「それっ!敬語やめていいよ。せっかく遊びに来てるんだし。名前も和輝で!」


え、そんないきなり...。



「はやくっ!いってみて!」

「えーっと...か、和輝....?」

「うん!柚月!」

へ?呼びすて...。

なんか、胸の奥が苦しくて、でも、嬉しくて。


「あ、せんぱ...じゃなかった。和輝、ショー始まるよ。」

「おー!」


和輝は凄いキラキラしてる。


それに比べて私、凄い地味?

ていうか、バカだな。私


せっかく遊びに誘ってくれたのに、全然楽しんでない。和輝ことばっか気にして、気を使って。



もっと、距離が近ければ良かったな。


もう少し先に生まれてたら、和輝となかよくできてたのかな。


もし、もっと早くに出会ってたら、今日は変わってるかな。





わがままだよね。




でも...