「わーっ!綺麗...。」

水槽のなかを優雅におよく魚に見とれてしまった。

「ねえ、お母さんっ!あのマグロ、食べれるのかなっ?」

「「ぷっ。」」

「マグロっ、くっ、ははっ。」

「天然だなぁ...。」

「なあ、僕、あのマグロって美味しそうだよなっ!」

「だよねっ!」

「でもな、あのマグロはみんなに見てもらうために生まれたんだ。」

「そっか、そうだよねっ!」

「だから、あのマグロは食べちゃいけないんだよ。」

「うんっ!ありがと!お兄ちゃん!」

「気をつけて行けよー!」

名一杯、手を振る少年に向かって、手を振る先輩の姿が格好よく思えた。



「先輩、格好いいですね。」

「え、?!」

照れたとこは陽愛ちゃんにそっくりだなぁ...。

「えと、柚月ちゃんも、可愛いよっ!」



え、?!!!?

「あ、ありがとうございます。」

顔赤くて、前向けないよー。