人がいない道でぼーっとしていた。
人間にとって一番の幸せは死なのか
そんなことを考えながら。

キーーーー！気づいたら私の隣で自転車が猛スピードで急ブレーキをかけながら私を避けようとしていた。
私はこのまま死ぬのかな？と思っていた
けど、私の腕を誰かがひっぱり死ぬという選択肢は無くなった。


「おい！何ぼーっとしてるんだよ！危ないだろ？お前死ぬつもりなのか？」

腕を引っ張ったのはこの人か、私と同じ高校生？あれ？てか、どっかで見たな。

「俺の話聞いてるのか？お前死ぬところだったんだよ？分かってんの？」

「なんとなく分かってた、でも避ける気もしなかった。」私がそう言うと

「はぁ？そんな事言うなよ！それって死んでもいいってことだろ？生きたいのに生きられないやつだって沢山いるんだぞ？」

「そんなん私に関係ない！私の気持ち知らないで言わないでよ！」

私はその場から走って家帰った