【修也side】

自動販売機で、頼まれた飲み物を買い千花と凛のところに帰っていた。

風月は不器用過ぎる。
男の俺だって、カッコいいって思ってるし。
べ、別に変な意味じゃないからな!

風月はもう分かってるはず、凛のことが好きだって。
試しに聞いてみるか?
「風月ってさぁ、凛のこと好きだろ?」

すると風月は、耳まで赤くしてうつむいてしまった。
乙女か、こいつは。

「なんで…なんで分かったんだよ!」

ようやく顔を上げたと思ったら、真っ赤になって叫ぶ風月、そんなこと言ったってバレバレだって。

「凛のやつ、可愛いっつーより、綺麗だからな。その上、宮本グループの令嬢だしな。早いとこ『もの』にしないと、取られるぞ。」

しょうがないだろ、とか言ってるけど、何がしょうがないのか全く分からない。

「風月、もし凛が他のやつのところに行ったらどうする?思い浮かべてみろよ。」