不器用な狼彼氏と鈍感な彼女

嬉しくて、ただ嬉しくて、つい涙が出てきた。
風月は私のを抱いたまま空き教室を静かに出た。

「かずき…重いから、もう…下ろしていいよ…」

「ダメ、お前しっかり飯食ってんの?軽すぎ。にしても、大丈夫か?保健室で休んで行こうぜ。お前の親には、連絡しておいたから。」

「うん、ありがと。」

外を見る。
もう、月が出ていた。
こりゃ、父さんと母さん怒ってるだろうな。

*****

保健室に着いた瞬間、窓際にあるベッドにドサッ、っと私は降ろされた。

そして、風月の押し倒された。

「お前、無防備すぎだ、もっと危機感を持て。 それと…さっきキスして悪かった…」

「ううん、大丈夫。ありがとう、助けてくれて。」

今なら、言えるかもしれない。
『好き』って。

「あのさ、私…風月のこと…」

「あー、待って!」

はぁ?せっかく私が勇気出して告白しようと思ったのに。

「俺…俺お前のと好きだ!好きで、好きでしょうがないくらいにお前のこと好きだ!」