教室の前で、どうすればいいか考えていた。
また明日って言ったからまた会えるよね?男子に自分から挨拶するのって初めてだ。


悩んでいると、入り口が開いた。


「百日、おはよう!」


見上げると彼がいた。私が入らないから開けてくれた。


「ほら、こっちおいでよー!」


「ゆっくりしてたら先生来ちゃうぞーさぁ入るんだ」


他のクラスから来てくれた。私が入れば四人が揃う。


パチッと、いともあっさり、私の最後の壁が壊される。
一歩踏み出して、明るい世界に入った。