帰ってきてすぐ、絨毯の上に寝転ぶ。寝てしまいそう。夜寝られなくなるから起きたいんだけど……無理そうだ。
諦めて、重い瞼を閉じた。
学校の廊下ではカラフルな看板が教室にかかっている。
私はベビーカステラとタピオカ入りジュースを持っていた。片手に提げている袋には飴やスナック菓子、イラストが描かれた紙などが入っている。
どの教室も個性を出していて、クラスの色がひしめき合っていた。
「見つけたのね!」
一緒に歩いていた女の子が、色鮮やかな絵を指差す。この教室では、美術部が描いた絵を展示している。
女の子の頬が赤く染まっていた。
私はクスッと笑って、教室に入った。
「んっ……」
毛玉だらけの絨毯の感触だ。
そうか、さっきのは夢か。具体的で、鮮やかな夢。
覚めなければよかったのに。
夢の中の私は本当に幸せそうだった。
机の脚を見た。脚のすぐそばには自分の手がある。
日焼けしていて、ささくれだらけの汚い手。黒い暗い。この手でどれ程の人に迷惑をかけた?汚いのは見た目だけじゃない。
時計を見ると、一時間程経っていることがわかった。せめて、もう少しあの夢を見ていたかったな。
諦めて、重い瞼を閉じた。
学校の廊下ではカラフルな看板が教室にかかっている。
私はベビーカステラとタピオカ入りジュースを持っていた。片手に提げている袋には飴やスナック菓子、イラストが描かれた紙などが入っている。
どの教室も個性を出していて、クラスの色がひしめき合っていた。
「見つけたのね!」
一緒に歩いていた女の子が、色鮮やかな絵を指差す。この教室では、美術部が描いた絵を展示している。
女の子の頬が赤く染まっていた。
私はクスッと笑って、教室に入った。
「んっ……」
毛玉だらけの絨毯の感触だ。
そうか、さっきのは夢か。具体的で、鮮やかな夢。
覚めなければよかったのに。
夢の中の私は本当に幸せそうだった。
机の脚を見た。脚のすぐそばには自分の手がある。
日焼けしていて、ささくれだらけの汚い手。黒い暗い。この手でどれ程の人に迷惑をかけた?汚いのは見た目だけじゃない。
時計を見ると、一時間程経っていることがわかった。せめて、もう少しあの夢を見ていたかったな。


