「授業、いいの?」
「ばぁか。今昼休み」
「へ、はや」
もうそんな時間か……
「ちゃんと薬持ってろよ、偏頭痛ひどいんだから。」
「へへ、龍がやさしい」
めずらしいな〜、かわいいな〜と、反抗期の息子をもつ親の気持ちになる。
「大切だから、あたりまえ」
不覚にもドキッとしてしまった。
分かってるけど、幼馴染としてってこと。
「幼馴染だもんね。守ってくれないと困る」
小学校のころから、飛んできたボールを防いでくれたり、男子にいじわるされれば怒ってくれた。
「ああああいらつく。幼馴染じゃなかったらよかった?なんで先生なの?ずっとそばにいたのに」

