「はるちゃん?やっぱり!はるちゃんだね?」


私の様子で何をしようとしていたのか
絶対わかったはずなのに


「久しぶりだね!うちにおいで!
冬休みなんだろう?泊まっていきな?」


おじいちゃんのお店で働いていた職人さんだった
横尾 耕太郎さん
こたさんと呼んでいた人


こたさん、この町にいたんだ…


こたさんは、息子夫婦の家に住んでいた
奥さんも息子夫婦も私を気に掛けてくれた
でも、私はただ涙を流し座っていた


翌日、亜樹さんと一喜が迎えに来た


また迷惑かけた