「おはようございます」

「はよ」



挨拶を返してくれた先輩の目は
鋭く、冷たかった



「先輩!相談があるんですけど…」


「なんだ」


「ここでは… 個人的なことで…」


「悪い プライベートな事なら聞けない」


「先輩…」


「課長って呼べって言ってんだろ」


「……ハイ すみません」







完全にアウェイ






なんなんだこの状況



悠樹に、危害を加える恐れがある以上

中村?だっけか

あの子に従うしかないのか?


これが、本多さんの言ってた事なのか?





悠樹は……





本多さんのもとに戻る?













昼休みまで、俺の頭は完全に
悠樹の事でいっぱいだった

悠樹と別れたくない

そればかり考えていた