守ってあげたい 【完】

『床に、血だらけの服が転がってるのよ?
 ソファに、血だらけの男が寝てるのよ?
 それも、生きてるんだか死んでるんだか。
 怖くないわけ、ないでしょ!』


一気に言い終え、肩で呼吸をする。


「だったらなんでいるんだ。
 なんで帰らない?」


『わかんないよ、そんなのっ。
 でも・・』