守ってあげたい 【完】

黒男子は、ずっと外を見たまま話続ける。

「べつにいいよ。
 ってか、知らなかったのかよ」


『全然知らなかった』


黒男子が、クルっと振り向く。


「普通、おかしいと思わねぇ?
 2年になって、ずっと学校来ないで、
 いきなり2学期になって登校って」


『・・うーん。言われてみれば』