「なんだかドクターが2人いるみたい
 ですね」


病室に入って来た看護師さんが
にこやかに言った。


「看護学校に通っている、っていう
 お嬢さんですか?」


「ええ、そうなの。
 私の自慢の一人娘。
 でもちょっとうるくて」

『お母さん!』

「はいはい」