「俺さ、もう、誰にも
 何にも言われたくないんだ」


前髪をクシャクシャっとしながら
ひとつひとつ
言葉を選んで話し出す。


「誰も文句言えないくらい、
 力をつけたい。
 力をつけて、お前を守りたい」


ポタポタと、涙が零れ落ちる。