ドアが、バタンッと開いて、
アイツが出てきた。
私は慌てて廊下の壁に
忍者のようにくっついた。
アイツは私の方には目もくれず、
足早に廊下を歩いていった。
もう、だいぶ傷だらけなのに。
アイツはまた、傷を負った。
いつも誤解されてばかり。
誤解を解くこともできないまま
ただ
傷が
増えるだけ。
遠くなった背中に、手を伸ばす。
私には見える。
背中から生えている、
傷だらけの
黒い羽。
アイツが出てきた。
私は慌てて廊下の壁に
忍者のようにくっついた。
アイツは私の方には目もくれず、
足早に廊下を歩いていった。
もう、だいぶ傷だらけなのに。
アイツはまた、傷を負った。
いつも誤解されてばかり。
誤解を解くこともできないまま
ただ
傷が
増えるだけ。
遠くなった背中に、手を伸ばす。
私には見える。
背中から生えている、
傷だらけの
黒い羽。

