守ってあげたい 【完】

ハァ、ハァ・・

廊下も、階段も、
一気に駆け上ってきて
やっとたどり着いた、校長室前。

扉の前に立つ。


ドアの隙間から漏れてくる
中の声。


「何を考えてるんだ、お前は!!
 しばらく静かにしていたのに
 またこんな問題を起こして!
 注目を浴びたいのか?目立ちたいのか?
 もっと大人になりなさい!」

『俺は、何もしてないっ』

「この期に及んで、そんなことを」