しかたなく、あとで食べようと思っていた
バームクーヘンをひとつ、
黒男子に渡した。


『感謝して、食べるがいい』


「なんだ?お前。
 神か?」


『そうよ。私は真梨愛様なんだからっ』



そうして私はその場所を離れた。