私は急いでお弁当を食べ終え、
片づけ始めた。


おとなしくなった黒男子は
何かを深く考えているような、
あるいは
何も考えていないような、
なんともいえない表情をして
遠くをみていた。


『ほら』


「あ?」


『ほら。これあげるから
 もう、私を巻き込まないでよ』