唯一、俺の頼れる存在で、うるさくない男





倉岡 速人 (くらおか はやと)




俺のマネージャー。






一年前に俺のマネージャーに配属になった倉岡は同い年で話も合う




17歳から、この世界に入った俺は今までのマネージャーが全て嫌いだった




こいつだけだった


初めて自分を預けようと思ったのは。






まぁ大人だしワガママばっかり言ってらんねぇから聞くしかねんだよな




「向こうに着いても余裕があるな」



「どのくらい?」



「1時からだから…40分くらい」



「まじ?寝よ」



「だな。寝れる時に寝とけ」




雑誌の取材は2時半からで、メイクなどの準備に1時入り。





今はちょうど正午





毎日寝れない生活が続いてる俺には絶好の休みだ






取材現場まで着くと、そのまま倉岡の車の中で寝る





40分… 短いけど、俺には大切な休憩時間だ




休まさせて頂きます






〜♪〜♪〜♪〜




携帯が鳴った





車の中の時計をみると20分を過ぎたところだった




誰だよ…



俺の睡眠を邪魔すんのは‥