言えない恋





「芽衣?どした…?」



あまりにボーッとしすぎてたのか早苗に突っ込まれてしまった



「ごめん…疲れちゃった…かな?」


「かな?って…‥やっぱり何かあった?今日ずっと様子変じゃん」


「何もないよ‥気にしすぎ!!(笑)」



私は早苗に笑顔を向けると再びお酒を飲み始めた




今は壮介だけ



そのことだけ頭にいれるの

早瀬くんのことは考えないようにするんだ






それから三時間が過ぎ、みんなは完全に出来上がってる状態


みんなそれぞれな時間を楽しんでいて、店員には"とにかく煩い客だ!!"と思われてるに違いない




「芽衣!!手が止まってる―!!」


なんてたまに早苗にお酒を無理矢理飲まされながらも早瀬くんの歓迎会は無事終わった



日付も変わり、それぞれ帰りの手段で急いでいた



私は歩き。

早苗はタクシー。


早瀬くんは迎えの車が車らしい




早苗やみんなに別れを告げ、そそくさとここを後にしようとした時



「黒崎さん!!」



私を呼ぶ声がし、振り返ると早瀬くんが笑ってこっちを見ていた



呼んだのは早瀬くんだ。




「歩きですか?気をつけてくださいね」


「あ…うん、ありがとう」


「また明日」


「また明日…」



なんだ…普通じゃん?



よかった―‥



分かってくれたのかな‥




私の気持ち