そりゃあ早瀬くんの歓迎会は行きたいよ
家に帰っても一人だしさ、壮介とも会えないし…
平日といえども今日は12月25日
街はまだまだ賑やかさを増してる
…‥一人なんて寂しい
でも
やっぱりここは行かない方がいいんだよ
早瀬くんから一歩でも離れなきゃダメな気がする
これ以上何もないことを願うしかないんだから…―
早瀬くんの気持ちだけ知ってればいんでしょ…?
「黒崎さん…ちょっと」
「え…」
急に腕を引っ張られ体勢を崩した
一目も気にしないで私を引っ張る相手は…早瀬くんだった
「早瀬くん‥?」
「俺から逃げてるんですか‥?」
「え…違うよ…今日は本当に用事があるの。行きたいのは山々だけどゴメンね」
っていうか早苗たちがさっきからチラチラ見てるんだけど…(汗)
菜緒ちゃんなんて顔がデレデレ……‥なんで?
「嘘つかないでください。今日は何もないんでしょ?彼氏とだって会えてないみたいだし」
……!?
早瀬くん…なんでそんなこと
「ねぇ…なんで彼氏のこと知ってるの?会えてないことまで…」
なんか怖いな…

