言えない恋





「じゃあ…さきに行きますね」


「え…あぁ、うん」




明らかにテンパってる私の態度に早瀬くんは少し笑った




早瀬くん…



実はS‥?



人見知りなんて嘘なんじゃないの?



そうだよ


だいたい営業のエリートって呼ばれてる人が…‥




ん?


あれ…



私は考えてる途中にあることを思い出した




早瀬くんなんで…



私に彼氏がいること知ってたの…―?






――――



「お疲れさまでした―」



pm17:00


何はともあれ、今日もいつも通りに残業はなく仕事は終わり、私は颯爽と会社を後にした…‥いのに‥




「あれ?黒崎さんは行かないの?早瀬くんの歓迎会」

「まじ?芽衣は出席しなきゃ〜」



「いや‥今日はちょっと」


「なになに?デート?んもぉ!!」



早苗が横から茶化す



やめてよ早苗!!!



ってゆうかデートじゃないし‥




そぉっと早瀬くんを見た



うわ‥



ガン見されてる‥!!?




「黒崎さん彼氏いるの?いいなぁ。そっかぁ今日もX'masだもんねぇ」


「ちょっとやめてよ‥みんな」



仕事が終わったみんなが私に集中しているのが分かった




なんか…



なんだか分かんないけど…




早瀬くんに気まずい…