賑やかなリビング。
現実なのに、夢を見ている気分になる。
頭がボーッとする。
「心」
「ん?」
「俺の部屋でDVD観ねー?」
「観る!」
2人でうーちゃんの部屋に向かった。
DVDを観る時の定位置に座ってクッションを膝に抱えた。
ニューヨークに居るママが定期的に海外ドラマを録画したDVDを送ってくれる。
日本に入ってくる前のもので、日本語の字幕も付いていない。
いつもは私からうーちゃんを誘う。
うーちゃんが誘ってくれる時はいつだって心配してくれてる時だ。
「友達って割り切ってるつもりなのに頭から離れないのって何でかな……」
「……好きってことだろ」
何かが込み上げてくる感じがした。
クッションに顔を埋めると、頭を撫でられた。
よく知ってる大きな手。
「ニューヨークに戻ったら消えるかな……?」
「消したいと思ってる内は消えねーだろ」
「何それ……っ、分かんない」
涙が止まらない。
こんなに止まらないのはいつぶりだろう。
胸が苦しい。
上手く息ができない。
優しく抱き寄せられてもっと止まらなくなった。
現実なのに、夢を見ている気分になる。
頭がボーッとする。
「心」
「ん?」
「俺の部屋でDVD観ねー?」
「観る!」
2人でうーちゃんの部屋に向かった。
DVDを観る時の定位置に座ってクッションを膝に抱えた。
ニューヨークに居るママが定期的に海外ドラマを録画したDVDを送ってくれる。
日本に入ってくる前のもので、日本語の字幕も付いていない。
いつもは私からうーちゃんを誘う。
うーちゃんが誘ってくれる時はいつだって心配してくれてる時だ。
「友達って割り切ってるつもりなのに頭から離れないのって何でかな……」
「……好きってことだろ」
何かが込み上げてくる感じがした。
クッションに顔を埋めると、頭を撫でられた。
よく知ってる大きな手。
「ニューヨークに戻ったら消えるかな……?」
「消したいと思ってる内は消えねーだろ」
「何それ……っ、分かんない」
涙が止まらない。
こんなに止まらないのはいつぶりだろう。
胸が苦しい。
上手く息ができない。
優しく抱き寄せられてもっと止まらなくなった。


